このマウスピースはサックスプレイヤー 佐藤研司氏からの委託品です
コメントをいただきましたので、以下に掲載させていただきます
フランソワ・ルイ／純銀製マウスピース（ソプラノ）
純銀製のソプラノ用マウスピースです。マウスピース本体、リガチャー、キャップ、すべてオリジナルの状態です。現在フランソワ・ルイ氏は純銀製マウスピースを制作しておらず、元々ほとんどがオーダーメイドであったためか、なかなか現物を見る機会も無いと思います。
フランソワ・ルイのマウスピースといえば、 ボブ・バーグやジョー・ロヴァーノが有名ですが、このマウスピースはかつてジョー・ロヴァーノが使用していたモデルと同じものです（今でもソプラノ用のメインで使用しているかどうかは不明です）。
私の入手経路は、１９９２年頃にフランソワと懇意にしているベルギー人の友人（サクソフォン・プレイヤー）から、ほぼ新品に近い状態で譲ってもらいました。
ティップオープニングなどのサイズ表記はありませんが、一般的なマウスピースの６～７番くらいです。
このマウスピースの場合、いわゆる一般的な「メタル」の音質イメージは当てはまらないかもしれません。バリ（６６）やヤナギサワのハードラバー（ハンドメイド、７５）も平行して使ってきた上での感想ですが（リードはすべてバンドレン青 箱３番）、ハードラバーよりはエッジが効くものの、通常のメタルよりはかなり柔らかい鳴り方です。
純銀ならではの倍音成分の出方なのでしょう。しっかりとしたスピード／量の息を入れやすく、低音から高音までピッチ／音色のコントロールもしやすいです。ソプラノのメタルにしては、神経質な感じが全くありません。
スムーズなメタルの吹き心地は欲しいが、サウンド的にはあまりキンキンさせたくない・・という時にはとてもよいマウスピースです！
委託品
